音に敏感な子ども時代だからこそ、音にこだわりを持つ
聴力の発達が一番伸びるのは
聴く力は、幼少期にぐんと発達し、およそ10才を過ぎると大人と同じレベルに達すると言われています。
感覚の能力は、使った分だけ発達するともいわれます。
ですから、できるだけ子どものうちに、聴力の感覚を磨く機会をつくってあげたいですね。
その点、ピアノを習う、という経験は、聴力を存分に磨く経験となります。
- ピアノの音色の種類
- 音の高さ
- 音の種類
- 音の響き方
などなど、1週間に一度のレッスンとお家練習を合わせれば、かなり聴く経験ができます。
レッスンではグランドピアノを弾く時間をできるだけ多く
グランドピアノの響きは独特です。
お家でのピアノとは違う、ということに子ども達はまず気付きます。
そして、電気を使っていない、ということに驚く子もいます。
木でつくられているので、天気や弾く時の気分、1週間練習した量などによって、グランドピアノは響きが変わる、ということを子ども達は毎週実感していきます。
耳で聴くのですが、心や精神面とつながっていることも自然に身に付いていきます。
ですから、1週間に1度、しっかりと弾く時間をとれるように、40分レッスンとしています。
最初は、40分弾くと、脳が疲れてふらふらになる子もいますが、慣れてきます。
慣れると、耳が良くなってくるので、びっくりする発言も飛び出します。
「キーボードはロボットだ」と言い放った生徒さんの心のうち
ある年の発表会が終わった後、生徒さんが言い放った言葉がすごかった。
ピアノは気持ちによって音が変わる。
キーボードは何も感じない。
ただのピアノのロボットだ。
ただ音が出るだけ。
当時小学校1年生の生徒さん。
習い始めて間もなかったので、まだお家にはピアノは無く、キーボードで練習していました。
発表会に向けて、厳しい練習をし、見事な発表をしてみたら、何か感じるものがあったんでしょう。
木のピアノに触れる機会があるということは、こういう感覚になるのです。
しばらくして、お家に木のピアノがきました。
それからの上達はめざましいものがあります。
発表会は会場選びに四苦八苦。なぜなら・・・
当教室は、毎年発表会をおこなっています。小さな教室ですので、こじんまりとしたホールを探しますが
毎年、いろいろな会場になります。
すると、「今年のピアノより去年の方がよかった」とか
「私が一番好きなのは○○のピアノだな~」とか
自分好みのホールやピアノが出てきます。そしてホールやピアノによって、自分の音楽が変わることに気付いていきます。
そんな言葉を聞いたママ達は驚きます。
「自分の子がピアノの音を聴き分けるようになっていたなんて!」
毎週レッスンをし、毎日お家で練習をすれば、良い音とか、自分が好きな音はどんな感じか
分かるようになっていくのです。
ですから、発表会の会場は、音が良いピアノでないと、後で生徒さん達から文句が出てしまうのです。
絶対音感や相対音感を鍛えるのは二の次と考えます
救急車の音が何の音か、とか、ピアノで弾いた音が何の音か当てると言う能力も、聴力です。
それを鍛える方法もありますが、当教室では、音から何かを感じてほしいという思いで指導しています。
音は、空気中の伝わり方や、聴く人の気持ちで、感じ方が変わります。
その感じ方は、聴力が発達する時期に聴く経験を多く積めば身に付きます。そして、「聴くこと」で人生を楽しめるようになります。
ストレスが多い社会で生きていく子ども達。豊かな音の世界があることを知っていれば、将来、助けになることがあると信じています。
岩下音楽教室 岩下春江
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埼玉県川口市柳崎5丁目
(ヨークマート柳崎店徒歩2分)
川口市立在家小、柳崎小、在家中
さいたま市立大牧小
浦和ルーテル学院中学校
などの生徒さんが通っています。
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