ピアノの鍵盤が重いので軽くなるか聞いてみました

ステージのピアノは軽く感じる

発表会などで、ステージのピアノを弾くと、とても軽く弾けるので、我が家のピアノも同じくらい軽いといいな、と思って調律師さんに相談してみました。

簡単に軽くできるものではない

鍵盤の重さはグラムで計ることができるそうで、スタンウエイは４７グラムで出荷。その他のメーカーも出荷時には決まった重さがあるそうです。

我が家のピアノはスタンウエイデザインでカワイ製造のボストン。

専用の機械で計ってみると、６０グラム以上の場所がありました。

調律師さん曰く、

６０グラムでは、確かに重いですね。でも全部軽くするには、一日お預かりしてすべて調整します。

ダメもとで、聞いてみたのですが、簡単ではないことが分かりました。

 

このピアノらしい音

調律師さんは、他にもいろいろな方法があることを教えて下さいました。ピアノの構造をそれも、メーカーによっての違いを含めて良く知っているプロだからこそのアドバイスでした。

結果、このピアノらしい良い音になるようにして頂くことにしました。スタンウエイの４７グラムにするには、このピアノには無理が掛かり、一日かけてすべて調整したとしても、私が望む「軽さ」が実現するかどうかは分からないとのことです。

納得です。ピアノは木でできています。生き物です。

梅雨時期は湿気が多いので鳴りが悪く、乾燥した冬は、カーンとした音になります。気候によって音が変わりますし、自分の気分によっても音は変わります。

生き物を無理に調整するのは、よくないと納得しました。

 

今回はいつもと同じ調律をしてもらうことにしました。

いつもやっている摩擦を減らす調整をします、と言って下さいました。

いつもと同じ調律でも、疑問が解けたので、調律後はいつもより「軽く」感じました。納得のいく調律となりました。

無理な質問とお願いだとは思いましたが、疑問をそのままにせず聞いて良かったです。

このピアノらしい音を味わって弾いていきたいと思います。