「ピアノを買わないと習えませんか?」ー習うと決めてからじっくり考えて買いましょう
ピアノがないとピアノは習えない?
そんなことはありません。
子どもの場合は、幼稚園や保育園で先生が弾くピアノに興味を持ち、お家で「ピアノ」の話を繰り返しするようになった。あんまりピアノの話ばかりするので、おもちゃのピアノとかキーボードを買ってみたら案外飽きずに遊んでいる。
だったら習ってみようかと考えるようになった、とおっしゃる方が多くいます。
当教室の生徒さんのはじめてピアノ
当教室の生徒さんが習い始めた時の状況の一例を紹介します。
- おもちゃのピアノやキーボード
- おさがりでもらった電子ピアノ
- もとからあった電子ピアノ
- キーボード77鍵(本当は88鍵ほしい)
- ママが子どもの頃に使っていたアップライト(木のピアノ)
- 弾きたくないキーボード(生徒さん曰く)
たまたま家にピアノがあった生徒さんは、ママが使っていた10年~20年前のもの。それもママが小学生以来まったくふたを開けず、弾いてもいない、という悪い状態(よくある物置状態)
そして多いのが、おもちゃとかちょっと古めのキーボードと言う感じです。
習う前に購入して残念な結果になった例
ご祖父母さまにとって、お孫さんがピアノを習うというのはとても嬉しいことです。
「じゃあ、じじばばがピアノをプレゼントするよ」という話も出るでしょう。
ですが、ここですぐに買いに行ってはいけません。
「じゃあ、今日、ピアノを買いに行こうか」
という流れでその日のうちにピアノの買い物はできません。
ピアノを買うにはある程度の下調べが必要です。金額だけで決めるものではありません。ピアノを習っている人の話や、口コミ情報を調べ、店頭で実際に見て音を出してみましょう。
習い始めて早い時期にピアノを買ってもらった生徒さん、1年もしないうちにやめてしまいました。
ピアノ教室に通えそうだと見通しが立ってから買った方がいいです。ですが、見通しが立つには、ある程度続けないと分かりません。
本当にピアノを買って大丈夫か、無駄にならないかを見極めてからの購入でも遅くはないと思います。(当教室の場合)
本人と親御さまがピアノを習うと覚悟を決めてから
ピアノを習うのが就学前の小さなお子さまだったとしても、ピアノを習うんだ、と覚悟を決めることが大切です。
覚悟といっても「楽しいからもっとやりたい」でもいいですし「幼稚園の先生が弾いていた曲を弾けるようになりたい」など様子を見ていると続けられそうかわかってきます。
当教室の生徒さんは、覚悟が決まったころ、次のピアノを考え始めています。
皆さん、近隣の住宅環境や予算を考慮してご家庭に合った楽器を選んでいます
- 続けけられそう、と判断し中古のアップライト(木のピアノ)を購入
- 親戚のおさがりのアップライト(木のピアノ)を調整して使用
- 電子ピアノの口コミ情報などを参考に購入
電子ピアノか、木のピアノか
難しい問題です。住宅事情や経済的な事情など、ご家庭によって異なりますので、答えは一つではありません。
しいて言えば、よく考えて購入ということです。
電子ピアノを購入しようと楽器店に行った生徒さん。帰りがけにママがさらっと木のアップライトピアノの音を出しました。
今まで試した電子ピアノの音と全く違うことに驚いたそうです。
このママは、木のピアノの音が断然良い!電子ピアノの音と全然違う!ということで子どもの意見以前に、ご自分の感覚で木のピアノを購入しました。
木のピアノは、購入後、1年に1回の「調律」という作業が必要です。調律を続ければいつまででも使い続けられます。親が使ったピアノを子どもに譲る、ということが可能です。
電子ピアノは寿命ということを考えると「電子機器」であるため、使えなくなる日が来ます。
どちらにもメリット、デメリットがあります。
ですので、ご家庭に合わせた選択が必要なのです。
ピアノがなくてもおうちで練習することはある
ピアノがないとおうち練習はできない、ということはありません。たくさんやることがあります。
おうちのピアノの状況をお知らせ頂いた上で、おうち練習の宿題を出すようにしています。
皆さん、最低半年はピアノの購入を考えておられます。
大人の初心者向けの選び方ですが、「買う」以外の方法もあります。参考にしてみて下さい。