すぎやまこういちさんに哀悼の意を込めて

すぎやまこういちさんがお亡くなりになった

90才。惜しい人を亡くしました。ご冥福をお祈りいたします。

 

 

2016/03/24に書いたブログより

以前、日本テレビの「笑ってコラえて!」に出演した時の印象が強かったのでブログに書いていました。

転載します。

(以下は2016/3/24のブログです)


 

御年、84才で、ニコニコ楽しそうにすごい仕事をしている。

名前は知っていたけれど、お顔は初めて。

 

ドラクエは、オーケストラをもとにして作ろう、と思ったそう。

それは、クラシックは、聴き減りのしない音楽だから、だと。

聴き減りのしない音楽!!!

 

 

すぎやまこういちは、

「バッハなんて、300年聴かれても

なお、聴き足りないわけでしょ。」

と言っていた。

 

 

 

そうだ。

クラシック音楽というジャンルは、

聴き減りがしない音楽なのだ。

何度聞いても、何百年聴いても、飽きない。

奥が深い。

 

 

だから、例えば、子どもがクラシックの名曲を

小学生で弾けるようになったとして、

それで終わりなのではない。

 

大人になって、または、おじいさん、おばあさんになって、

もう一度、その人生の重みを感じて弾くことができる。

 

中には、「クラシックって嫌なの~」とか

「敷居が高くて・・・」と避けている人がいるが、

 

 

子どもには、そういう感覚になる前に、

クラシックの音楽になじませておかなければならない。

 

 

子どもには、まだ、ジャンルの垣根はない。

 

 

一生音楽を楽しませる力をつけるのなら、

クラシックで勉強する、という経験を少しでも

させておくのが、指導者の役目だ。

と、深く自戒した。

 

 

前述の伊熊啓輔さん(※脚注参考)とすぎやまこういちさんには、

共通点がある。

 

音大を卒業していない。

それでも、幼少のころから、音楽に親しみ、

深め、つきつめている。

 

 

聴き減りのしない音楽。

 

良い言葉を聞いた。

 


脚注

伊熊啓輔さんは、すぎやまこういちさんと同じ「笑ってコラえて!」で紹介されていました。

渡辺謙さんが「王様と私」を演じた時のオーケストラピットにいた日本人です。それまでも、オーボエ奏者として、安泰の地位にいたけれど、謙さんが54才で、ミュージカルに挑戦すると聞いて、50才で「指揮者になる」夢を思い出して実現したそうです。