発表会が終わってから大切なみんなへのお手紙

発表会が終わると緊張感がとけてホッとします

しかし当教室では発表会が終わってからの宿題がしっかりあります

友達同士へのお手紙です

お手紙というよりコメントという感じでしょうか

 

弾けるのももちろん大切ですが、私は友達の演奏をきちんと聴いて

良いところを伝えられる子になってほしいと願っています

 

それが、発表会が終わった後の宿題。

 

それを切り張りして、生徒さんにお渡しします

こんな感じ↓↓

 

このファイルは私のものです。みんなからのコメントを貼っています。

当然のように先生の岩下へも感想を書いてもらいます(強制的、かも?)

 

そして、自分自身へも書きます

「書けない」という子もいます。思うように弾けなかった時や、自分の良いところを文字にすることを経験していない場合にそんな言葉が出ます

自分の頑張りを文字にすることは日常生活ではあまりありません。でも発表会という大きな行事を頑張ったときは自分をしっかりほめて頑張ったことを自分で認めるべきです

それが自己肯定感を高める方法のひとつ と考えています

 

そしてもうひとつ理由が。

これから受験などを経験していく子ども達は、いかに自分がすごい人間で、相手にとってメリットがあるかをアピールしていかなければなりません

特に大学受験の面接、就職試験などは自分を自分で語らなければなりません

そんな時、「自分は大した人間じゃないから何もない」と思わないように。

発表会でこんなに頑張ったし、毎日しっかり生きているし、すごい人間なんだよ!と短い時間でも自覚する機会にしてほしいと思っています

 

 

そしてこのコメントは親御さまへもお願いしています

お忙しい中、負担をかけているなあ、という自覚はあるのですが、自分の子だけではなく、ほかの子の演奏の良さにもぜひ耳を傾けてほしいと思っているからです

親御さまは演奏だけでなく、前年と比べて成長したことを書いて下さることがあります。子どもだけでは気付かない良さを大人の目から見つけてあげたいと思います

 

この取り組みは、小さな教室だからこそできると思っています。生徒さんが多ければコメントを書く量が増えますし、人数を制限したとすると、コメントをもらえる子ともらえない子が出てきてしまいます

分かったのは、学校の先生時代に失敗した経験があるからです

音楽会が終わってからコメントを書く、という活動をしました。コメントを多くもらえるクラスともらえないクラスが出てしまいました。

良い取り組みかと思ったのに逆効果でした

 

ですから、コメントを書ける人数の生徒さんだからこそできる取り組みだと思っています

ちなみに今年も演奏とその他、ステージに上がった出番は最低5回でした

 

コメントは切り貼りして生徒さんのファイルに貼ります

演奏した曲、学年など書いておくととても良い記念になります