「助けなさい」ではなく「みんな一緒だよ」~黒柳徹子さんの言葉~

過去に書いたブログ(2015/8/31)から引っ越してきました

今年の夏休みに、心に残ったことのひとつが、

黒柳徹子さんの言葉。

 

 

お盆の最中の8/15、それも終戦記念日の平和を願う日に

「世界一受けたい授業」で仰った言葉です。

 

 

「窓際のトットちゃん」は有名ですが、

トモエ学園には、障害を持った子どもが普通に生活をしていました。

 

 

 

そんな環境の中で、小林宗作校長先生がいつも仰っていたそうです。

生活に不自由な場面があっても、

 

 

「みんな一緒だよ。一緒にやるんだよ。」

 

 

 

と、ことあるごとに言ってくれた、というのです。

 

 

それも、「助けなさい」ではなかったと。

 

 

 

 

我が子が小学校時代、障害を持ったお友達がいました。

ママは、毎年、4月に

学年全体のママ達に

障害の説明をしていました。

 

 

でも、高学年になって、

養護学級がある学校に転校してしまいました。

 

 

転校したわけは、ひとつは学校側の理解と協力が足りなかったこと。

もうひとつは、学校側の働きかけが足りないから、

保護者も理解不足で協力できなかったこと。

 

 

その2つの原因が大きいのではないかと

色々な話を聞いて、私は感じています。

 

 

そして、何もできない自分がとっても嫌で、

何か力になれることはないか、いつも思っていました。

 

 

でも、「助けてあげる」は違う。

じゃあどうしたらいいか・・・・・・

分からない・・・・・

 

今でも、心に留めています。

 

 

元気に学校に通っているかな?

今の私には、そんなことしかできません。

 

 

障害を抱えた子が、普通学級に在籍することの意味は大きいです。

でも、入学前に、養護学校に行くことをまず勧められるそうです。

 

 

先日も、養護学校を勧められたけど、どうしても普通学級で学びたいから、

中学3年まで、普通学級に通い続けたお子さんとママの話を聞きました。

 

 

中学3年まで普通学級に通う、ということは、

ママが、学校と、どれだけ話し合い、保護者に理解を求め、

闘ってきたか、の証

だと想像します。

 

 

 

 

多分、何かあるごとに、養護学校へ、という話が出たはずです。

それをクリアして、中3まで普通学級で過ごしている。

並大抵のことではありません。

 

 

 

 

川口市だと、毎年担任が変わるので、1年間で積み上げたものを3月にリセット。

4月からまた新しい仕組みが始まる。

 

 

その都度、こうしたママ達は、同じ説明を1からしていくのです。

その努力、頑張り、どれだけ大変だろうと胸が痛みます。

 

 

 

もし、小林宗作先生が、校長先生だったら、

こうした子どもやママ達は、安心して学校へ通わせられるんだろうな。

 

自分と違う人間を、自然に受け入れる下地を

子どもの頃に身に付けさせようとしていたのだから。

 

「助けなさい」ではなく

「みんな一緒だよ」

この言葉を聞いて、

そうか、一緒に過ごすことこそが大切なんだ、と

少し、考え方の方向が見えた気がした夏休みなのでした。