大人になって初めてピアノを習う方の効果的な学習方法

二本立ての方法がおすすめ

ピアノを弾くための土台をつくる基礎練習と音楽をとことん楽しむために好きな曲を1曲弾く、この二段階での習得方法が大人には有効です。

大人のピアノの習得法
基礎練習 好きな曲を1曲弾く
手、指10本、目、耳の感覚や動きを総動員するのがピアノの演奏です。少しずつ感覚をつかみながら、「脳トレ」のように訓練します。

「私の1曲」を選びましょう。どんな曲でも大丈夫です。
基礎練習以外に、楽しめる曲があると、練習もはかどります。

 

 

1基礎練習~ピアノ脳をつくる

ピアノを演奏するということは

  • ①両手の指10本を使う
  • ②目で楽譜を見る
  • ③耳で音を 聴き分ける

この3つを同時におこなうことです。そのためには、この3つを同時におこなえるように脳を鍛える必要があります。少しずつ感覚をつかみながら、「脳トレ」のように訓練します。
最初は、音の高い低い、鍵盤の位置など、単純と思える練習から学ぶのがおすすめです。

 

特に、音の高い低いは簡単なようでいて感覚的に難しい部分です。楽譜と音の高さを結びつけるために最初からしっかり覚えると後が楽になります。

 

 

2好きな曲を1曲弾く~音楽をとことん楽しむ

基礎練習ばかりでは、内容が簡単すぎて楽しみがありません。大人ならではの楽しみとして、好きな曲を1曲選びましょう。

楽譜が読めなくても、指が1本でも、光る鍵盤に合わせてでも、自分が楽しいと思う方法で1曲マスターできるように練習しましょう。

好きな曲を弾くときは、基礎練習は横に置いておいて大丈夫です。

せっかくピアノを習うと決めたのに、弾きたかった曲がなかなか弾けないのでは、楽しくありません。

 

大人なので、音楽を楽しみましょう。

「この曲は難しいのではないか?」と躊躇してしまうことはありません。今は、ダウンロードサイトで、同じ曲でも超初心者向けから超上級者向けまでいろいろアレンジされた曲を選ぶことができます。

 

1曲ひけたら、レパートリーです。次の曲にチャレンジしていきましょう。

 

練習時間~最初は短時間×回数を多く

ピアノは予想以上に脳が疲れます。

効率が良い練習方法は、30分練習するとして、30分を1回練習するより、5分×6回の方が、効果があります。

△30分×1回=30分  ◎5分×6回=30分

 

楽しければ、何時間でも弾き続けていいと思いますが、基礎練習の部分は、集中して正しく練習します。そうすると、本当に脳が疲れる感覚を味わいます。

 

ですので、帰ってまず5分。ご飯を食べて5分。というように1日のうちの細切れで練習する、もしくは、1週間の中でもちょこちょことピアノの前を通ったら少し弾く、など軽い練習を積み重ねる方法が効果があります。

 

効果はいつ分かるか、というと、次のレッスンに行った時です。

前回のレッスンではできなかったことがスッとできる、家ではうまくできなかったのに、レッスンに来たら簡単にできる、そんな風に実感することができます。

レッスンの間隔も、最初は1カ月に1回だと感覚を忘れてしまうので、ピアノ脳に慣れてきたと思うまでは、最低2週間に1回のペースをおすすめします。

 

大人だから飲み込みが早い

子ども達とレッスンをしていると、なかなか進めていくのが大変な時がありますが、大人で初めてピアノをはじめるという方は目的意識がはっきりしているので、どんどん上達します。

人生経験も上達に良い影響を与えます。

何才からでも始められます。それには、上記の基礎練習と好きな曲を弾く、という二本立ての方法が有効です。