子どもへの声掛けは「応援」という意味もある
「声掛けって大切なんですね」
なかなか練習に身が入らなかった生徒さん。まあ、いろいろお家や学校で事情がありますからそんなときもあります。
でも、いよいよ発表会の練習をしていかないと本番で嫌な経験をすることになってしまいます。
そのことをママにお伝えしました。
次の週。
レッスンで明らかに練習してきたと思われる音が!
ピアノの先生は、最初の音を聴いただけで練習したかどうかが
分かってしまうんですよ。
「練習したね!」と伝えたらうれしそうでした。
ママにも伝えました。
すると
「声掛けって大切なんですね。」
という実感がこもった言葉が返ってきました。
どんな声掛けをしていたのか
どんな風に声掛けをしていたのか聞いてみました。
「Eフラットメジャーの音、ママ好きだな~」
とか
「この曲好きだな~」
とかの感想だったようです。
とかく声掛けと聞くと
「時間だから弾きなさい」
とか
「練習しなさい!」
など命令調になってしまいます。
私もそうですから^^;
でも、このママはこんなふうに感想を多く言ったことで
お子さんも嬉しそうに練習していたと話してくれました。
声掛けって応援じゃないのかな?
時間を決め手練習するという約束を守らせる場合の声掛けは今回は置いておきます。
約束を守ることは、結構大変だからです。
今回は、お子さんがお家で練習をしているときとか
し終わった時の声掛けを考えてみます。
この生徒さんは、レッスンで曲を弾く時に
「この曲、ママが好きだって言ってた」
ということをよく言っていました。
そして今回、ママは前と同じように、どんなところが好きだとか
感想を言ってくれました。
生徒さんは、安心して練習してきました。
ママに応援されている
と感じているのではないでしょうか?
子どもはママを喜ばせるために生まれてきたと言われることがよくあります。
自分が練習することで、ママが喜ぶならうれしい!
という気持ちになったのではないでしょうか?
とはいえ、お家練習は根気がいる
応援としての声掛けは、子どもをやる気にさせます。
ただ、お家練習のさまざまな約束事、
- 何時に練習を始めるのか
- 何分弾くのか
- どんな風に練習するのか
などは、根気よく伝え続ける必要があります。
でも、慣れてしまうと生活の一部として苦労なく取り組む生徒さんもいます。
その辺も、また書くことにします。