良い音、心地よい音を聴き分ける耳を育てる

「先生のピアノは癒やされる~!特に高音がきれい!」

まさか「癒やされる」と言われるとは思いませんでした(^_^;

この発言をしたのはスマホを使いこなし、YouTubeを見て自分が好きな曲を聴き

いっぱしの大人顔負けの理論で攻めてくる思春期まっただ中の子です。

そんな子が素直な表情でピアノを弾きながら

 

「癒やされるわ、この音。特に高音がすごくきれい!」

 

そんな風に、何度も言うのです。

 

「うちのピアノ、変な音がするの」

いつも1年調律をしている生徒さんなのですが、都合で調律が伸びていました。

レッスンで

「うちのピアノね。変な音がするんだ。」

雑音もあるようで、私のピアノを弾くとやはり、

「先生のピアノは、音が合ってる!」

と言います。

お家の方に聞くと、雑音も音が合っていないことも気にならなかったようです。

 

毎日ピアノを弾き、週に1度レッスンに通うことで

ピアノの変化をちゃんと聴き分けられるようになります。

その後、調律をしたというので、どう?と聞いてみたら

 

「すごくいいよ。音がきれいになってる」

 

と報告してくれました。

 

「今年の発表会のピアノはイヤだった!前のピアノがいい!」

当教室は、今年で発表会が9回目ですが、毎年のように場所を変えています。

ある年、発表会が終わって、今年のピアノはどうだったか子ども達に聞きました。

すると、ほとんどの子が「前のピアノがいい」と言います。

鋭い子は、レッスン室に入るなり

「今年のピアノはイヤだった!去年のピアノの方が絶対いい!!」

激しく主張しました。

 

私は、長く生きているので、ホールによってピアノの音が違うことを経験していますが

小学生の子ども達も良い音がするピアノをちゃんと分かっています。

翌年は、文句を言わせないほど良いピアノの会場を選びました。

 

良い音を聴き分ける耳は小学生時代が一番成長する

耳の成長は、小学生時代にピークを迎えます。

ですから、小学生のうちに、「良い音」をできるだけ浴びせておくことが大切です。

 

ピアノは弾いて音を出す楽器ですが、音を出すことがいちばん大切なのではなく

その前に、ちゃんと音を聴くことができなければなりません。

 

自分が弾く音とちゃんと聴く

和音を鳴らすときは、全部一緒になっているか聴く

ひとつの音でも良い音なのか聴く

 

そんなことを心がけてレッスンをしています。

 

 

岩下音楽教室 岩下春江

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埼玉県川口市柳崎5丁目
(ヨークマート柳崎店徒歩2分)

川口市立在家小、柳崎小、在家中
さいたま市立大牧小
浦和ルーテル学院中学校

などの生徒さんが通っています。

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