岩下家のご近所対策~ピアノも同じ~

レッスンにて…

「ご近所にピアノの音が迷惑になっていないか心配なんです」 

とおっしゃる生徒さんのママ。

先週も

「消音機能付きのピアノっていつでも消音にしておかなければならないのでしょうか? 
生の音で楽しみたいですし…」

たて続けにご近所に対するピアノの音対策が話題になりました。

消音機能付きは、音は漏れませんが、生の音を楽しみたい時、いつ、音を出しても良いものか、少し考えてしまうものです。

御近所付き合いは、平穏無事にしたいもの。
ピアノの音が原因でご近所から白い目で見られたら、ピアノを辞めるしかないです。

 

我が家の例をお話ししました。

 

犬を飼う時、成犬になると30㌔になることが分かっていました。
それも、我が家に来て半年もせず、10㌔そこそこから一気に大きくなるのです。
もし、散歩中、突然見られて、
「大きい犬ですね」
なんて、びっくりされたら我が家に対するイメージが悪くなる。

 

まして、顔もゴリラ顔だし、筋肉ムキムキだし、「襲われる…」と恐怖心を抱かれてしまう。

そこで、我が家に来た日に近所のお宅数軒に、家族3人で犬を抱いて挨拶に行きました。

口上はこうです。

 

 

「今日からこの犬を飼うことになりました。
今はこの大きさですが、半年もすると30㌔位になります。
訓練士に来てもらって家族でマナーを学ぶつもりでいますが、
もし、ご迷惑をお掛けするようなことがあれば、すぐに言って下さい。
よろしくお願いします。」

 

手ぶらではなんなので、簡単なタオルを持っていきました。

どのお宅も、かわいいわね、と言って下さり、(確かにその時は小さくてかわいらしい子犬…だった)、犬が好きだから大丈夫だ、とか、わざわざ悪いわね。などと、非常に好意的な反応でした。

生まれて3カ月。まだ抱ける。

9才。28キロ。もう抱けない。

 

 

この口上の大事なところは、
① 事実を知らせる。
<大きくなるという事は言いにくいが、事実なので、隠さず伝える。>

② こちらはきちんと管理するという意志を示す。
<訓練士にに習う、という具体的事実。>

③ もし迷惑をかけても対処をする気持ちがあるという意志。
<誠心誠意対応する覚悟>

 

 

ピアノの音も同じこと。

 

① 事実を知らせる。
<ピアノを習っているので、家にある。または購入した> 

 

② きちんと管理する意志を示す。
<消音機能が付いている。何時から何時は生の音を出すがその時間でいいか、とか、8時以降は出さないようにするとか、自分の家で守れる基準を示す。> 

 

③ 迷惑に対処する気持ち。
<もしうるさいようでしたら遠慮なくおっしゃって下さいなど> 

今まで、生音で弾いていて、急に心配になった場合などは、

「ピアノの音、うるさくないですか?」 

とごみ出しのついでなどにサラっと聞いてみる。
または、旅先でのお土産が手に入った時など、お届けついでに

「いつもピアノの音でご迷惑をおかけしてすみません。○時から○○時までに弾くようにしているのですが、大丈夫ですか?」 

とこちらもサラッと言う。

「大丈夫ですか?」
と言われたら反射的に「大丈夫です」と言ってしまうのが人間の性質。

とはいえ、時には、文句を言われる場合もあります。

 

日ごろからご近所付き合いを良くしておく心がけが大切ですね。

 

 

お互い、気を付けましょう。