閉所恐怖症&過敏性腸症候群の中学生時代にどうやって緊張を克服したか?

 

閉所恐怖症で過敏性腸症候群の黒歴史

私は中学生の時、閉所恐怖症で過敏性腸症候群でした。

今だから、病気だろうと言えますが、当時は、本人の心掛け次第としか考えらていませんでした。

だから、誰にも相談できず「赤ペン先生」に相談しました。

帰ってきた答えは

「みんな緊張します。黒柳徹子さんですら本番前は緊張してトイレに行くようですよ」

本当かどうか分かりませんが、私の頭には、このアドバイスがずっと残りました。

だから、黒柳徹子さんの本を集めたのかもしれません。

 

多分高学年の頃。緊張皆無!の時代

 

 

最悪の状態

私の場合の閉所恐怖症は、教室という箱の中に入れられているだけでドキドキする。

出口がふさがれていることが苦痛。

ステージという逃げられない場にいることも閉じ込められている、という感覚。

大人になっても、高速道路が苦手で特に、渋滞になると頭がカーッとなりました。

渋滞は今でも苦手ですが、何が嫌かというと、トイレに行きたくなったら困る、と思うからです。

満員電車なんて、最悪です。

 

 

トイレの心配は過敏性腸症候群のせいで、閉じ込められたらトイレに行かれなくなる。

だから、出発前には何度も確認のためトイレに入ります。

中学生の時は、授業の合間、それも1時間おきに必ずトイレに行っていました。

心配だからです。

授業中でも、パニック状態になったこともあります。

「閉じ込められている」と感じて頭がカーッとなります。

更にお腹がキューっと痛くなってトイレに行きたくなります。

トイレ、それも大の方の心配なので同じクラスのひとには知られたくありませんでした。

ですから、ひとりで下を向いて我慢していました。

 

授業内容なんて頭に入りませんでした。

勉強より、この状態を何とか克服しないと高校受験はできないと思っていました。

 

でも、それで保健室に行ったことはありませんでした。

分かってもらえるはずはない、と思っていたからかもしれません。

 

そんな状態ですから、本番なんて演奏より頭とお腹の心配でした。

 

最悪な状態なのに音楽をやっている以上本番がある

出番の前に、座り込むくらい緊張してしまったことがありました。

もうだめだ、と思ったけど、もうステージに上がるタイミング。

待ったなし。

 

 

頭は真っ白、心臓バクバク、お腹はキュー。

身体はガッチガチ

ステージに閉じ込められる

もうだめだ

 

次の瞬間、ふっと力が抜けました。

これだけ練習したんだから大丈夫

これだけ緊張したんだからもう緊張しない

この言葉が降りてきました。

 

 

今までガッチガチだった身体の力が抜けて、妙にテンションが上がりました。

 

大丈夫、私はやり切れる!そんな自信が湧いてきました。

 

 

その時は、スッキリと本番を楽しめました。

そして、やり切った、という充実感。

 

自力で編み出した解決策

この時から、本番の対策ができるようになりました。本番を迎えたら、この3つをやればいい、と分かったのです

 

  1. 直前にこれ以上ないほどの緊張を味わえば、本番は緊張しない
  2. 直前に「できる練習はすべてやってある」と思えれば緊張しない
  3. 本番を乗り越えれば、充実感が味わえる

 

この3つで極度の緊張を乗り越えてきました。ひとつずつ、解説してみます。

 

 

これ以上ないほどの緊張を味わえば、本番は緊張しない

 

パニックになるほどの極度の緊張状態は、長い時間続きませんでした。

だから、ある程度、身体に力が入ってしまえば、あとは抜くだけという感覚になりました。

 

 

「できる練習はすべてやってある」と思えれば緊張しない

ここが一番大事。

「できる練習はすべてやってある」ということは、ミスしそうなところは完全になくしてある、ということです。

練習の時間と回数が多ければ多いほど良い、という考えとは少し違います。

時間と回数が目的ではないからです。でも結果、時間も回数も多くなっている、という状態です。

 

人は、自分のミスを認めたくないから見て見ぬふりをします。

そこを、徹底的洗い出し練習する。

 

そして、本番のシュミレーションをする。

その時、また、ミスをするのであれば練習をしておく。

本番練習をすると、自分ってこんなもんだ、と感じます。

今まで弾けていると思っても、ステージ用衣装を着て、お辞儀をして、目の前の客席を想像すると、

あれ?これしか弾けなかったっけ?

とガックリきます。

でも、そんなもんなんだな~、と思うことにしています。自分の今のレベルを客観的に見ておくと焦らず落ち着いていられます。

 

 

本番を乗り越えれば、充実感が味わえる

これは、ごほうびです。

これだけ頑張って練習して、対策してあるから、本番はうまくいかないわけがない。

だから、終わった後は、絶望感なんて感じない。むしろ充実感や達成感が味わえると、自分に言い聞かせるのです。

言い聞かせるというより、もはやそこまでやってあれば、終わった後の幸福感しか思い浮かびません。

幸福感が思い浮かぶまで練習して対策をする、ということなのですが。

 

勉強も同じですね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

同じ悩みを持った人はいるのかな~?

当時は、自分はこの世で一番緊張する人間だと思っていました。

誰にも言えなかったし、ネットで情報を調べるなんてこともできませんでしたから。

 

私にとって、かえってそれがよかったのかもしれません。

自分で自分をコントロールしなければならないという強い気持ちを持つことができました。

 

緊張で悩んでいる方、あなただけじゃありません。参考になれば幸いです。